Chapter13(2/5ページ目)
疑いの念
「よっ、元・・・気じゃないみたいだな、どうした?」
僕は、ウエストリゾートのQ'sファクトリーに着くなり、息も絶え絶えにへたり込んだ。
レッカーのおじさんはいつものフレンドリーな挨拶をしようとしたが、そんな僕の様子を見てすぐに駆けつけた。
「ハハハ、ただ疲れただけですよ・・・ハァ、ハァ・・・」
「相当走ってきたみたいだな。長旅か?」
「いや、用事で3時頃までアンブレラポートにいたんです」
「ほぅ・・・じゃ、かなりハイペースで来たってことだ」
「はい・・・で、明日はレベル入れ替え戦があるので、今日中にはここに着きたかったんです」
「おお、お前も出るのか。新しい敵の情報は集めたのか?」
「えっ・・・?」
僕はキョトンとした。
「いや、だって、相手を知らないことにはどんな走りをしてくるか分からないだろう」
「でも、ちょっと時間が・・・」
調べる時間が無かったのは事実だ。
むしろ、後々になって身の危険に関わることについて色々と聞かされた感じだった。
「そうか、じゃあ俺が少し教えてやろう」
「えっ、本当ですか?!」
「でないと不利になるだろう。それより、まずどこかで落ち着かないか?」
僕たちがいたのは、Q'sファクトリーの出入り口の真ん前だった。
丁度ガラス越しの外で、イライラした顔のチョロQがこちらを睨んでいた。
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最終更新日(11.04.21)
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