Chapter13(1/5ページ目)
疑いの念

夜の深い闇は、あっという間にやってきてしまった。

僕は、リュウム湿原のあたりを走っていたが、もうあたりは真っ暗だ。

アンブレラポートとウエストビーチはとても離れているから、これでも飛ばしたほうだ。

本当はフェリーを使って一気にウエストビーチに行きたかったけど、あまりお金は使いたくない。

今は貯蓄しておかないと。

マウンテン・マウンテンで見た、上位パーツの値段をみればすぐに分かることだ。

今思い返してもため息が出るばかりだ。

あれだけお金がかかるとなると、さすがに安易にお金を使うわけにはいかない。

そうなったら、自分の足で走るまでだ。

途中では、川の中を走る。

冷たくて嫌だと思ったけど、猛スピードで走って火照ったボディは、むしろ喜びの声を上げている。

もしかしたら、そのままのペースで行ったら、オーバーヒートしていたかも。

川に入って良かったなぁ・・・

そんなことを思っているうちに、いつの間にか道が川から陸になっていた。

そして、『Welcome to westresort〜ようこそ西のリゾートへ。〜』の看板が見えた。

夜だと、看板は一層歓迎ムードを表していた。

湿原は木々が鬱蒼と生い茂ってとても暗いのに、看板だけ煌々としている。

僕は、この前よりも来れて良かったと感じた。

でも、ホッとする暇も無い。

早くウエストリゾートに着いて、休みを取らないと・・・

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最終更新日(11.04.21)
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