Chapter15(3/4ページ目)
帰還、そしてすれ違い

コルテックスは重そうに見えて滅茶苦茶軽いハッチを開け、ルンルンしながら中に入った。

「今日は記念すべき日だ! やっと、悪の科学者も名を知られるようになる・・・勿論ワシのことよ――」

「ウヮッハッハッ・・・ハァ・・・」

一人盛り上がってもなんかおかしい。

でも誰かを呼ぼうにも呼べない。

「やっぱり、ワシには誰か猫の手になるのが必要だな」

そして、潜水艦の舵をとると、ゆっくりと沖へ進路を決めた。

丁度その真上をプロペラ機とグライダーが通り過ぎたが、コルテックスは気にも留めなかった。

留めていたら、目的をもっと早く果たせていただろうに。

互いに気にすること無く通り過ぎてしまったのだ。

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最終更新日(11.04.13)
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