Chapter14(9/9ページ目)
会いたくない、けど会う

ところで、クランチのほうはと言えば、全然『大丈夫』なんて状況では無かった。

スウィーティに捕まり、彼女は生みの親のハゲオヤジでは無く姪のニーナを選んだ。

ニーナはクランチをニトラス・ブリオに渡し、クランチは彼の研究所に拘束された。

そして、今にも何かされようとしている。

クランチの必死の抵抗も――筋肉隆々のクランチだから、凄まじいものではあったが――虚しく終わった。

「さぁ、始めましょうか。ヒェッ、ヒエッ、ヒェッ・・・」

どこか怯えたような笑いは、それこそブリオを象徴するものだった。

でも、自分のやっていることには一切の自信を持っている。

ブリオは、まず懐から注射器を取り出し、素早くクランチに中身を投与した。

何だか、意識が朦朧としてきた、麻酔か、これは・・・

さらにブリオは、怪しい色の薬品を幾つかの三角フラスコに入れて持ってきていた。

どことなく暗黒を感じさせるのは気のせいだろうか、、、

クランチが考えたのはこれが最後だった。

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最終更新日(11.04.13)
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