Chapter7(6/6ページ目)
一夜明けて・・・

「ねぇー、クランチぃー」

クラッシュが犬のように地面を掘り返し始めてから十数分経って、クラッシュがクランチを呼んだ。

クランチはクラッシュを見るのにも飽きていて、一人スクワットをしているところだった。

「173・・・174・・・ん?どうした、クラッシュ」

「ちょっと来てよ〜。何かいるんだけど、絶対見たことがあるはず・・・」

クランチはクラッシュのいる草むらに向かった。

クラッシュは赤い物体の脇で待っていた。

それは今は寝ているようだった。

「ほら、このトゲトゲ・・・どっかで見たよね」

「う〜ん、そう言われてみればそうかもしれないな」

「誰だっけ?ジ・・・ジ・・・」

「それよりよぅ、コイツ、何だかやつれて見えないか?」

ジャッキーは昨日から何も食べていなかったので、おまけに殆ど寝ていなかったので、そう見られても無理は無かった。

「一旦家に運ぼう。オイラの採ってきたリンゴをあげるんだ・・・」

「よし、そうと決まれば・・・よっと・・・」

クランチはジャッキーを軽々と持ち上げ、肩にかけた。

その時、ジャッキーのトゲトゲの中にしまわれていた携帯電話が落ちた。

クラッシュもクランチも、それに気が付くことはなかった。

そして、クランチの肩の上だからかなり揺れたはずだが、ジャッキーが起きることはなかった。

それほど疲れていたのだろう。

そのまま三人は家の中へと入っていった。

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最終更新日(10.06.01)
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