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チョロQ 最速伝説?


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Chapter 7 灼熱の下の20台!

公式レース レベル1 チョロ砂漠(3周)
◇出場車◇
パープルシャドウ(ワンダフォー!)
スーパー4WD(Q1、Q2)
レッドパンサー(ワンダフォー!)
ベンジー(HG2)
コンチネンタルドリフト(HG)
バラート(HG4) ◇優勝候補◇
ハセガワ3131(HG)
エメラルドX(Q2)
ブルーX(Q1)
ブラウンドッグ(Q2)
メタルビート(Q1)
クワーノ(HG2)
ファニーギャロップ(HG)
シルベスタ(HG2)
コイーン(HG2)
ラッキーホワイト(Q3)
オールドファン(Q1、Q2)
マルヨン(Q1)
せいそうしゃ(Q1、Q2、Q3)
アグネス ◇優勝候補◇

◇賞金◇
1位 600G
2位 300G
3位 250G
4位 200G
5位 180G
6位 150G
以下 50G
(今回は20台のレースなので6位以上が入賞圏内となる)



「さすがに20台というのは多いな」

「かなりの混戦になりそうだぜ」

「なんか速い敵と遅い敵にくっきりと分かれそうだ――しかもこのコースはランク2のコースなんだよね」



3・・・2・・・1・・・スタート!

<さあ、今回は海のコースで結果が出なかった選手たちも含めた計20台の大レースとなっております! 今回のレースも、新人のバラートとアグネスに注目が集まります>

さて、バラートは初めから飛ばしている。

他の選手はゆっくり走る。

「何だ、今日はみんな調子が悪いじゃないか。どうしたのかな〜」

「バラート、そんなに飛ばしちゃダメだ!」

ハセガワ3131の警告も聞かずにバラートはどんどん飛ばしてゆく。

「まずは、せいそうしゃとマルヨンを・・・」

アグネスは、目の前の彼らをあっさりと抜かす。

「僕たちってもう雑魚キャラ・・・」

「いいさ。お互い最下位の同志じゃないか・・・」

せいそうしゃとマルヨンの間に重い空気が流れる・・・。

そして外に出る。

今は午前11時。

これからどんどん暑くなってくるはずだ。

最初のコーナーはヘアピンで、その後にすぐS字コーナーがある。

みんなヘアピンは苦手なので、ほとんどの選手がアウトに膨らみ、壁に激突。

アグネスも膨らみはしたがクイックステアなのでギリギリ持ちこたえた。

バラートやハセガワ3131も無事に通過した。

<おお! さすが観客を沸きあがらせる走りを見せてくれるだけある! アグネスやバラートは壁に激突せずに最初の難関を突破した!
スーパー4WDやレッドパンサーも速い速い速ーい! さすがオフロードには強い彼らです!>

このカーブの後は、短い直線がありS字コーナーから遺跡の中へとコースが続いている。

ここでもバラートはこのコースを走りこんだおかげか、スピードを落とさず通過、2位に大きな差をつけている。

「ハッハッハ! 今回のレースは楽勝だな!」

アグネスは現在14位。

ビートル三兄弟が邪魔で抜かせないようだ。

「なんで兄弟ばっかり出てくるんだ・・・そうゆうチョロQってチームワークがすごいからな・・・」

「ファニーギャロップは先に行け! コイツは俺たちに任せろ!」

「ウン! じゃあ先に行ってるよ」

メタルビートとブラウンドックは、蛇行運転をして挑発する。

「う・・・ぬ〜〜どけよ!」

「まあ、そんなに怒るなよ」

「怒らずにいられるかよ! くらえ! 体当たり!」

「うわっ!」

彼らは車体が軽いので、あっさり跳ね飛ばされた。

これで12位だ。

(っく、これでは入賞も危ういんじゃないかな)

ハセガワ3131は、コンチネンタルドリフトと会話をしてる。

「コンチネンタルドリフトもレースに出てたんだ。久しぶりだなあ」

「うん。こっちの地方のレースもなかなか楽しいな。向こうのチョロ砂漠とオアシスコースはスピードが無いとダメだが、ここはテクニックだから僕の得意分野さ」

「僕は耐久レースにむいてると思う・・・多分」

そこにエメラルドXが割り込んでくる。

「そこのお二人さん、のんびりするなよ!」

「なに! ブロックだ!」

コンチネンタルドリフトはブロックしたが、彼はかるいシャーシなので逆に跳ね飛ばされた。

そして安定を失いコースから外れ、砂山に突っ込んだ。

「もう・・・これはリタイア・・・だ・・・ぐふ」

コンチネンタルドリフトはリタイア。

さあ、これで黙っているわけがない、ハセガワ3131。

仕返しに体当たりをお見舞いした。

彼のシャーシは重いシャーシだ。

当然エメラルドXは跳ね飛ばされる。

「どうだ! 思い知ったか」

<さあ、ほとんどの選手が遺跡の中に突入しました。この中には、このコースの最大の難関、オンロードのヘアピンカーブが待っています!
オフロード系のタイヤを装着している選手にとっては地獄の場所です!>



ところで、彼らの装着しているタイヤは、
パープルシャドウ ゴールドタイヤ(見た目豪華な重いタイヤ)
スーパー4WD オフロード+2
レッドパンサー オフロード+2
ベンジー オフロード
コンチネンタルドリフト バルンタイヤ
バラート オフロード+1
ハセガワ3131 バルンタイヤ
エメラルドX オフロード
ブルーX オフロード
ブラウンドッグ オールラウンド+2
メタルビート オールラウンド+2
クワーノ HGオフロード
ファニーギャロップ オールラウンド+2
シルベスタ HGオフロード
コイーン オフロード
ラッキーホワイト オールラウンド+1
オールドファン オールラウンド+1
マルヨン オールラウンド
せいそうしゃ オールラウンド
アグネス オールラウンド+4



という訳で、ほとんどの選手がオフロードタイヤだ。

「全部砂地だったら勝ってたのに・・・」

サンドポリス出身のベンジーは2位につけていたが後退、ハセガワ3131が順調に走り、ベンジーにとって代わる。

パジェロ兄弟のスーパー4WDとレッドパンサーは遺跡入り口でスピン。

エメラルドXとブルーXは意外にも安定した走りを見せる。

遅ければ遅いほど、車は安定するからだろう。

これより後ろはほとんどがオールラウンドなので、遅い車がどんどん追い上げてきそうだ。

遺跡の中は、長い直線の後、唐突にヘアピンカーブが現れる。

十分に減速をしないと曲がれないわけだが、遺跡の中は暗い。

カーブが見えにくいのだ。

再びスタート直後のヘアピンカーブのような状態になり、バラートやアグネスも壁にぶつかる。

しかし、驚くことにラッキーホワイト、オールドファン、せいそうしゃの三台は楽々パス。

スピードがあまり高くないお陰だろう。

(マルヨンは運悪くぶつかってしまった)

<さあ、遺跡の中で順位はどう変動したのでしょうか! いったい、誰が最初に出てくるのかー! おや、見えてきました。
おお! なんと、ラッキーホワイトにオールドファンです。彼らが上位を退けてトップに立っています!
その後をせいそうしゃが追う展開! その後ろはハセガワ3131、彼は近頃急成長を遂げた新人ですが、ベテラン後方集団にどれだけ対抗できるかっ!>

このあとは、スフィンクスの中に入り、口から出てきてピラミッドの中に入り、これでやっと1周だ。

アグネスは、このときまだ10位だった。

「このままじゃホントに入賞もできないぞ・・・」



中間順位
1位 ラッキーホワイト
2位 オールドファン
3位 せいそうしゃ
4位 ハセガワ3131
5位 ファニーギャロップ
6位 エメラルドX
7位 パープルシャドウ
8位 クワーノ
9位 メタルビート
10位 アグネス
11位 スーパー4WD
12位 ベンジー
13位 ブラウンドッグ
14位 バラート
15位 ブルーX
16位 シルベスタ
17位 コイーン
18位 レッドパンサー
19位 マルヨン
R コンチネンタルドリフト



<さあ、何ということでしょう! 優勝候補のアグネスとバラートはいまいち伸び悩んでいるようです。代わりにいつもは目立たない後方集団が意外な活躍を見せています! またもや予想できない展開のレースになりました!>

2周目。

さすがに後方集団はスピードがないため、どんどん抜かされ、ラッキーホワイト、オールドファン、せいそうしゃはそれぞれ13位、17位、18位に下がった。

バラートは、いつものバーニング走行でエメラルドXまで追い上げた。

ただ、いつもほどの元気がない。

アグネスは、パープルシャドウを抜かしたところで、エメラルドXのブロックに苦戦している。

ただ、今は兄弟が一緒ではないため、それほど本領発揮できないようで結局アグネスに抜かされる。

後ろのほうでは、ベンジーが得意の砂地の道でどんどん追い上げクワーノを抜かす。

「やっぱり砂地は走りやすいな。ハハハ」

兄弟で参加しているチョロQは皆離れ離れになっている。

チーム技ができない分、彼らは手強くはなさそうだ。



ハセガワ3131は、バルンタイヤのお陰でトップを走る。

「やっぱりバルンタイヤはすごいなあ。砂地は滑らないし、オンロードでもなかなかグリップ力があるから、今回は優勝できるかもしれない・・・でも僕が優勝しちゃっていいのかな」

さすがはいつも控えめなハセガワ3131だ。



「兄さんはどこかな・・・」

レッドパンサーは兄のスーパー4WDを探している。

「多分前のほうにいるだろうな・・・よし、少しパワーを強めるか。このコースでやるのはちょっと危険だけど――」

レッドパンサーはコイーンとシルベスタを一気に抜き去った。



アグネスは遺跡の中へ突入。

「さて、ここでミスをすると上位入賞はできない――」

わざとゆっくり走る。

ヘアピンカーブでぶつからないためだ。

「あいつはもうへばったのか?」

後ろにいたエメラルドXはぼそっと言った。

「わしはもう年じゃがまだいけるぞ。いまどきの若いモンはだめじゃのう・・・」

パープルシャドウにも抜かされた。

そしてヘアピンカーブへ。

エメラルドXとパープルシャドウはまたまた壁に激突した。

アグネスは事前の減速のお陰で楽々通過した。

オールラウンド+4とクイックステアだから、グリップ走行の力は相当なものだ。

ただ、今はドリフトができない。エンジンパワーがタイヤに対して弱すぎる。

「ヘッヘーン。この調子でどんどん行くぞ!」

次はファニーギャロップだ。

彼のタイヤはオールラウンド+3なので、グリップはアグネスに劣るが他の性能はファニーギャロップのほうが一枚上手だ。

「僕の加速力をばかにしちゃーいけないよ。最高のシャーシだからね」

ファニーギャロップはどんどんスピードを上げ、間もなく3周目に入る。

そのとき、後ろからメタルビートとブラウンドッグが来た。

「うっ、長男と次男だ・・・」

「どうだ! ビートル三兄弟の加速力は! ハハハハ!!」

「でも弱点だってあるだろう?――ブロック!」

「うわっ! やられた!」

アグネスはメタルビートをブロック。

ここはスフィンクスの口の中だ。

ここの道幅は狭いので、ブロックの成功率は高い。

しかもこの後はジャンプだ。

体制を崩したままジャンプゾーンに入ったメタルビートはピラミッドに正面衝突した。

「うわあああああぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」

(軽いマシンって強いのか弱いのか分からないよ・・・)

なんとかブロックを免れたブラウンドッグは、ファニーギャロップの後を追っている。

「あ〜! もう兄弟の連携プレイは苦手だよぅ」

アグネスはブラウンドッグの後に3周目に入った。



中間順位
1位 ハセガワ3131
2位 ベンジー
3位 ファニーギャロップ
4位 ブラウンドッグ
5位 アグネス
6位 エメラルドX
7位 クワーノ
8位 パープルシャドウ
9位 スーパー4WD
10位 バラート
11位 レッドパンサー
12位 メタルビート
13位 シルベスタ
14位 ブルーX
15位 コイーン
16位 オールドファン
17位 ラッキーホワイト
18位 せいそうしゃ
19位 マルヨン
R コンチネンタルドリフト



<3位集団はファイナルラップに突入しました! トップは変わらずハセガワ3131です。その後をサンドポリス出身のベンジー、新チョロQワールドのファニーギャロップが続きます。
今回、優勝候補のアグネスとバラートは順位を上げることができません! そして、14位のブルーXより後ろは現在遺跡を出たところです。そろそろ前後の差がついてきました>

ハセガワ3131はこの時既に遺跡前のS字コーナーを走っていた。

彼の優勝は決定的だろう。

そしてベンジーはスタート後のヘアピンカーブを抜けたところ。

彼も2位になるのは当然だろう。

そんなわけで、後の車は3位を争うことになる。

アグネスはまだ可能性があるが、バラートは絶望的だ。

前半に飛ばしすぎた。

しかもバラートはパジェロ兄弟に挟まれている。

彼らのシャーシは重いシャーシ、バラートはかるいシャーシだ。

挟み撃ち攻撃を受け、バラートは11位に転落。

しかもその隙を突いてメタルビートが来る。

あっさり抜かされ、バラートは12位になった。

ブルーXより後ろの後方集団は遺跡内のヘアピンでほぼ全員激突。

順位がまぜこぜになった。マルヨンは運良く通過、この隙に敵を引き離した。



一方、ブラウンドッグは、パープルタイガーとしのぎを削っていた。

「どけよ! ジジイ! どかないと××××するぞ!」

「なぬ! 市長に向かって何という口の利き方!」

「げ、コイツ市長かよ・・・さいなら〜〜」

メタルビートは逃げるようにパープルシャドウを抜かした。

「本当にいまどきの若いモンは汚い小童じゃな・・・」

メタルビートはスタート後のヘアピンカーブでクワーノに追いついた。

「よし! やっとワシも喋る機会が来たぞ。ナウな若いモンにわしゃ負けんよ。きのこ採りで鍛えた走りがあるからな」

「また爺さんかよ・・・先に行かせてもらうぜ」

「そうはいかん!」

クワーノはすばやい動きでメタルビートをブロック。

「こいつ爺さんのくせしてなかなかやるな」

「じゃから言ったじゃろう、ナウな若いモンにわしゃ負けんよって」



アグネスは、後ろからくるエメラルドXの防御が手一杯だった。

「あの人は加速力がいいからブロックしてもすぐ追いつかれるッ!」

「オラオラオラ、どうしたんだ?」

「アリゃ、煙が出てるよ〜どうしたのかな〜そんなんじゃ抜かそうとしても無駄無駄!」

「うわぁ! ほんとだ〜〜ひとまずリタイアだ。今度は負けんぞ!」

その時エメラルドXが爆発した。

「ら〜りる〜レロ〜」

(・・・なんか違う世界に入っちゃったよ・・・ていうか、飛ばされるときはハヒフヘホじゃなかったっけ?しかもレロだけカタカナだし――)

しかし、一難去ってまた一難、今度はメタルビートがやってきた。

「え゛!! もう復活したの!!」

「だから、ビートル三兄弟は加速力が高いって言っただろう」

「こうなったら、もう一度ブロックだ!」

「もう同じ手は二回食らわない!」

「甘い! ブレーキング・ブロック!」

「お前のブレーキはノーマルだろう、効果は薄いな」

メタルビートは易々とブロックをかわす。

アグネスは加速力がまだ低いので、なかなかスピードが上がらずクワーノとパープルシャドウに追いつかれた。

「っく、今日は調子が悪い・・・パーツショップでブレーキを買っておくべきだった、これは作戦負けだな」

「おや、優勝候補が調子悪いとはどうした?ナウなヤツじゃないのか、アンタは」

クワーノはアグネスの後ろからぐいっと押した。

「?!・・・?」

(いいんじゃよ・・・アンタは心優しいから、ナウな老人からのプレゼントだ)

「・・・痛っ!のんびり走ってたら年取ってから苦労するぞ。ほれ、いってらっしゃい、それっ! 無礼なヤツなんかには負けるんじゃないぞよ!」

アグネスはさっきのスピードまで何とか戻った。



ハセガワ3131は、既に遺跡を抜け、スフィンクスに突入していた。

「今回のレースは1位になれるみたい・・・夢みたいだ・・・」

ベンジーは、遺跡のヘアピンカーブを抜けた。

ハセガワ3131が前にいることを彼は知らない。

「僕ってこの地方のレースには強いんじゃないの?考古学者をやめてこの地でレーサー一筋になろっかなー」



ビートル三兄弟は三人揃っている。

「やっぱり兄弟じゃなくちゃパワーでないな」

「ねえねえ、僕末っ子なのに優勝候補抜かしたんだよ!」

ファニーギャロップとブラウンドッグは会話をしている。

「よし! 長男である俺が3位頂きだぃ!」

ここにメタルビートが割り込んでくる。

「えっ! 抜け駆けなしだよ!」

しかし、メタルビートは弟たちを抜かし3位に。

「だったら、俺は4位で、お前は5位だ」

「えー! 僕が最初3位だったんだよ」

「うるさい! 兄の権力はゼッタイだ!」

「はーい・・・(いつか仕返ししてやる!)」



<おおっと、ハセガワ3131がホームストレートに戻ってきました! そして今ゴールインしました! ハセガワ3131が1位です!>

(うわあ、今回頑張ってるじゃん、ハセガワ3131)
アグネスは感心しているが、レースに集中しなくてはいけない。

このスキに、パープルシャドウに抜かされてしまった。

これに気づいたときにはもう遅く、アグネスは7位でゴール。



「くぅ、俺としたことが・・・ペース配分のことを忘れていた・・・自分を過信しすぎていたな・・・
だが! シルベスタだけには負けない! 俺のプライドが廃る! ぅおおおおお! 燃えてきたぜ!」

バラートはいきなりいつもの調子に戻った。

いつもの燃えるバラート。

レッドパンサーとスーパー4WDを気合で抜かしたが、もうパープルシャドウには追いつかない。

そのままゴールした。



結果発表
1位 ハセガワ3131 2:21:46
2位 ベンジー 2:25:68
3位 メタルビート 2:30:01
4位 ブラウンドッグ 2:31:02
5位 ファニーギャロップ 2:32:03
6位 パープルシャドウ 2:38:42
7位 アグネス 2:40:87
8位 クワーノ 2:43:89
9位 バラート 2:51:33
10位 スーパー4WD 2:54:06
11位 レッドパンサー 2:55:77
12位 シルベスタ 3:05:60
13位 マルヨン 3:29:56
14位 ブルーX 3:35:91
15位 コイーン 3:37:64
16位 オールドファン 3:40:37
17位 ラッキーホワイト 3:40:40
18位 せいそうしゃ 3:45:67
R コンチネンタルドリフト
R エメラルドX



「はあ、今回のレースは疲れたよ。初めてだ、入賞を逃したのは」

「俺も。今回は作戦負けだな」

「・・・(なんて言ったらいいのか分からないや)」

ハセガワ3131は金のカップと賞金600Gをもらった。

アグネスは参加賞のキーホルダー(1)と50Gをもらった。

バラートは参加賞のキーホルダー(5)と50Gをもらった。

「あれ、キーホルダー(1)・・・(1)って何?」

「つまり、何種類かのキーホルダーがあるんだよ。これを集めるのもまたいいんだよね、後方集団の間では密かなブームさ」

「ふーん。せいそうしゃにコレクションでも見せてもらおうかな」

(何を失礼なっ、アグネスのヤツめ・・・僕だって昔は――)

ちょうど通りかかったせいそうしゃがこれを聞いていた。

『ピンポンパンポーン』

『えー、只今のレースで1位〜10位に入った方は4月11日、ゼンマイスポーツランドのロングサーキット(Q2)で試合を行います、但しメタルビート選手は出場することができません』

「え・・・・・・何だよソレ!」

『理由は明白です。他の選手に過度な暴言を使ったからです』

「は・・・?あの市長のヤツ?」

『11位から18位までに入った選手、リタイアになった選手は4月11日の夜、ゼンマイスポーツランドのミドルサーキット(Q2)で試合を行います』

『ピンポンパンポーン』

「・・・だって。また3人で勝負できるみたい」

「おう、今度は優勝して見せるぜ!」

「サーキットは苦手・・・」



QC暦0098年4月4日(土)
走行距離 41Qkm
所持金 1000G
ポイント 7ポイント
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