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チョロQ 最速伝説?
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Chapter 4 鬼ごっこは勝利の元
チョロザンヌ山の春の山、オヤジチョロQの乱入がありながらもなんとか4位まで順位を上げたアグネス。
しかし、パープルタイガーを怒らせてしまい、彼女は紫鬼に変貌、超スピードで追いかけてきたのであった。
「アンタ! 早く戻って来なさい!」
「レースなのにそんなことできるか!」
二人はいつの間にか今の限界を超える190km/h前後をマークしていた。
コーナーを次々とテンポ良く曲がる。
なんと二人は、カーブでランディングエッグを抜かしてしまった。
「うへぇ。アイツら化け物か?!」
そのまま連続S字を過ぎ、緩いカーブへ。
そこには、スーパー4WDがいた。
「おっ、来た来た。俺の獲物が。この前はリタイアしたが、今回は勝ってやる!」
彼は得意のブロックをしようとした。
「どいてええええぇぇぇぇ!!!!」
アグネスは叫んだ。
すごい形相だ。
涙と鼻水が(車なのに?)・・・。
驚いたスーパー4WDは思わず避けた。
(すごいスピードだな。事故っても俺は責任取らないぞ・・・)
ついに3周目。
アグネスは、脇をチラと見た。
三台のゴミ収集車が、まだ捕まってる。
だが、すぐ前に視線を戻した。
「よし、あと少しで追いつくわ!」
「ウヮ、アイツスピードが上がったぞ」
なんと、独走していたブルードルフィンに追いついてしまった。
「なんと、オフロードで私に追いついてくるとは、やるじゃないか」
事情を知らないブルードルフィンは平和だ。
「まあ相手をしようじゃないか。面白くなりそうだ」
ブルードルフィンはアクセルを強く入れた。
ペースに乗ったときは、アグネスとパープルタイガーの間にいた。
アグネスは後ろを見た。
「なんか青い奴まで追っかけてきたぞ。もうどうなってるの?」
「ちょっと、そこの青いの! 邪魔よ! 退きなさいよ!!」
「この二人(二台)は何をやってるんだ?」
それでもなんとかホームストレートに戻った。
「よし! これなら優勝だ!」
その時、コースに落ちていた空き缶を踏んだ。
バン!
なんと、ライトフロントタイヤがパンクしたのだ!
安定を失いながらもゴール。
なんと、三台がほぼ同時にゴールしたのだ。
三台が息(?)を整えている間に写真判定が行われた。
「えー、ただいまの結果は・・・アグネス選手が優勝です!」
「ホントに!?」
「2位はブルードルフィン選手――」
「フ、負けたか」
「3位はパープルタイガー選手です」
「お兄さまの後に続きたかった〜〜(泣)」
結果発表
1位 アグネス 2:05:00 New record of level 1!
2位 ブルードルフィン 2:05:16
3位 パープルタイガー 2:05:43
4位 スーパー4WD 2:25:05
5位 ランディングエッグ 2:30:89
6位 チョコバニラ 2:47:99
7位 ガベージバスター +2Lap
8位 せいそうしゃ +2Lap
9位 クリーン +2Lap
R フランク
(ゴミ収集車は、トップ集団がゴールする目前にレースに復帰し、死に物狂いで一周した)
アグネスは金のカップと賞金400Gをもらった。
「やったー! 1位が取れた! 2回目のレースで!」
「よかったな、アグネス。しかも・・・」
ブルードルフィンが気づく。
「このコースのレコードを更新したんだぞ、お前」
「エッ、本当だ。誰の記録なんですか?」
「・・・『ブルー・ペガサス』さ。私の友達がレベル1のときにとった、2:05:09を今、お前が塗り替えたんだ。
彼は、今オフロード最強のレーサーだ。お前なら、もしかしたら勝てるかもな」
「そんな人(車)の記録を塗り替えたの?!すごいや!」
記録を塗り替えたので、この後表彰が行われ、表彰状をもらい、タイヤも直してもらった。
アグネスは、ブルードルフィンに次のコースを聞いた。
「次のレースは、5日後にチョロ砂漠で行う。オフロードとオンロードが半々に混ざったコースだから、タイヤの選択は慎重にな。
できればバルンタイヤがあればいいんだが・・・あのタイヤは新チョロQワールドにしかない。ここからは遠すぎる」
「ありがとうございます。で、チョロ砂漠はどこですか?」
「今いる大陸の南の端だ」
「え〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
QC暦0098年3月30日(月)
走行距離 9Qkm
所持金 950G
ポイント 12ポイント
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