入口 >> トップページ >> 小説 >> チョロQ 最速伝説? >> Chapter 1
チョロQ 最速伝説?
◆
Chapter 1 初めての公式レース
「ふう、緊張するなあ」
ここは、初級サーキットエントリーセンター。
そして、これから公式レース(レベル1)がはじまる。
初級サーキットは、ランク1のコースで、全コースの中で一番簡単なコースだ。
緩やかな直角カーブ、先が見通せるクランク、広い道幅・・・草レースでもよく使用されるコースである。
さて、アグネスは、初めて公式レースにでる新人チョロQだ。
18歳になり、公式レースへの出場が認められたのだ。
「とりあえず、ジムカーナは走ってみたけど大丈夫かな?」
『ピンポンパンポーン』
「あっ」
アナウンスが聞こえてきた。
『まもなく、公式レース、レベル1、初級サーキットのレースを開始いたします。出場車の方は、スタートポジションにお急ぎ下さい』
あぁ、いよいよ夢にまで見た公式のレースに出れるんだ。
でも・・・ちょっと怖い・・・
「ビクビクしてても仕方がないな――よし、行くか! その前に出場者の確認をしとこうかな」
公式レース レベル1 初級サーキット(3周)
◇出場車◇
ダンディーロケット(Q3) ◇優勝候補◇
ペガサスタイガー(Q1)
パープルタイガー(Q2)
レッドパンサー(ワンダフォー!)
スーパー4WD(Q1、Q2)
チョコバニラ(ワンダフォー!>
ハセガワ3131(HG1) ◆新人◆
せいそうしゃ(Q1、Q2、Q3)
バラート(HG4) ◆新人◆
アグネス ◆新人◆
◇賞金◇
1位 200G
2位 150G
3位 100G
以下 30G
「あれ、新人が意外と多いな」
『ピンポンパンポーン』
「???」
『レースに出場するアグネス様、いらっしゃいましたらスタートポジションにお急ぎください』
「しまった! 急がなくちゃ!」
ホームストレートは、きれいに整備されている。
そして、右への緩いカーブが見える。
右手にはピットにエントリーセンター、左手にはスタンドが見える。
スタンドは満員だ。なんてったって今日は日曜日なのだ。
観客が多いのは当然だった。
『出場者が全員揃いました。間もなくスタートします』
スタートシグナルが点灯した。
(ああ、どうしよう・・・もう始まるんだ・・・)
3・・・2・・・1・・・スタート!
<今回のレースは、新人が多数参加していますね。彼らの戦い方に注目ですよ!>
レベル1のレースだ。皆ゆっくり加速していく。
その中、バラートはブイブイ加速していく。
「よし! 初レースで優勝頂きだぜぃ!」
第1コーナーで彼はレッドパンサーまで抜かした。
「ベテランなのに恥ずかしい・・・」
と、清掃車。
「同じ新人として負けられない!」
と、ハセガワ3131。後に続こうと加速したが、スリップした。
「あれ、新人さ・・・もう行っちゃったの?! ウソだろ?!」
と、チョコバニラ。
「おい、アイツ新人じゃないか? 俺たちでハメちまおうぜ」
「おう!」と、スーパー4WDとレッドパンサー。
2人(2台?)は兄弟のようだ。
2台でバラートをブロックしようとしたがあっさり抜かされた。
「バラートがそういくなら僕だって・・・!」
アグネスは、アクセルを強く踏んだ。
果たして、アグネスの初レースの行方は?
QC暦0098年3月29日(日)
走行距離 0Qkm
所持金 1000G
??? ???
??? ???