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クラッシュ・メドレー Vol.2 詳細
■イントロダクション
クラッシュと言えばノリノリです。
解説書を見ても、「脳ミソ筋肉」だとか「こう見えても」とか言われていますが、
それほど彼はお気楽な性格なのです。
そんなクラッシュが主人公のゲームの5作目は、「パッとパーティー盛り上げゲーム」と冠された「クラッシュ・バンディクー カーニバル」。
パーティーゲームだけあって、全体的にアゲアゲでノリノリな雰囲気があります(たまにイライラもありますが・・・)。
前回の「Vol.1」では初期のクラッシュシリーズのBGMを中心に、ストーリー仕立てのメドレーを作成しましたが、
この「Vol.2」ではカーニバルのBGMのみで繋げる、ノリノリ重視の楽しいメドレーに仕上げてみました。
結果、曲と曲の繋がりはイマイチな印象になってしまいましたが、聴いていれば楽しくなる・・・かもしれません。
■曲順と、曲ごとの詳細
・1曲目(00:00〜)・・・クラッシュ万事休す
テンポ・・・アレグレット、調号・・・G-Dur
カーニバル用に編曲された「万事休す」です。
Vol.1同様、私の腕が未熟なおかげで、多くのパートがカットされています(汗)。
全体的な流れとしては、トランペットファンファーレで始まり、基本的に木管楽器がメロディーを展開します。
最後は収束してティンパニのロールに入り、次の曲へと繋ぎます。
・2曲目(00:58〜)・・・ペンギン はこスロー
テンポ・・・モデラート、調号・・・基本C-Dur
静かでおどけた感じの曲です。
雪の中の幻想的な感じとノリが組み合わさって、独特なメロディーを進行しています。
この曲、ゲームをやっていると、他のBGMと比べて音量が小さく、改めて聴いてみたら意外と楽しいものであることに気付きました。
編曲では、ピッコロ&グロッケンのソリから始まり、基本的に木管楽器で流れていきます。
中間のおどろおどろしい部分はホルン、最後は金管楽器も入り、明るめの印象を目指しました。
・3曲目(02:25〜)・・・タマたま スカイハイ
テンポ・・・マーチ、調号・・・C-Dur→Es-Dur→E-Dur→C-Dur
マーチング調のBGMです。
淡々と流れていきますが、途中ではまるで風に煽られるかのようにマイナー調になる部分もあり、実は変化にも富んでいます。
編曲でも、ごく普通な構成で作ってみました。割と無難な構成になったのではないかと思います。
最後はパーカッションのみとなり、少しずつ遠ざかるように小さくなります。
・4曲目(04:07〜)・・・ドクどく レーサー
テンポ・・・アレグレット、調号・・・基本G-Moll
科学溶液の中に作られた円形コースでのレース対決をする「ドクどく レーサー」のBGMです。
全体的な印象としては、例えば「ディープ・パープル」のような、ヘビーなロック調となっています。
思い雰囲気の部分が殆どですが、部分的に明るい部分も含んでいて、私のお気に入りのひとつです。
編曲では、低音楽器から入り、サックス&トロンボーンのメロディーと続き、中間部はトランペットやオーボエがメロディーです。
しばらく進むと最初のサックス&ボーンのメロディーに戻り、そこから転調、ドラムソロと続いて次の曲へと入ります。
・5曲目(05:31〜)・・・せんしゃで タンク
テンポ・・・マーチ、調号・・・B-Dur→Es-Dur→As-Dur→B-Dur
タンクステージでは、最後のホバータンクステージを除いて、このBGMが基調になっています。
ゲーム音楽っぽい面も持っていながら、勇ましさのようなものも感じさせてくれるメロディーです。
編曲では、まずオーボエソロ、次にトランペットが入り、――と、段々盛り上がっていきます。
但し、最後は段々静かになり、バスパートの繋ぎで次の曲へと入ります。
・6曲目(07:38〜)・・・「まとあて ベイビーT」「ぬまちだ ホバタンク」「ひのたま レーサー」
テンポ・・・アレグレット、調号・・・E-Dur
おはなしモードの終盤ステージに使われている、カントリー調のBGMです。
カントリー調だけあって、このゲーム中でもかなり軽いノリのものとなっています。
私の腕のせいで、細かいパッセージについては殆どカットしてしまいました。
そのお陰で、ノリが何となく薄れているのが聴いて分かると思います。
でも、カーニバルの中でも特にお気に入りのBGMでしたので、時間をかけて丁寧に取り掛かった部分でもあります。
・7曲目(09:31〜)・・・パパぐま ロックオン!
テンポ・・・アレグレット、調号・・・---
2番目のボス戦、対パパぐまのステージで使用されているBGMです。
ボス戦にしては楽しいメロディーとなっており、もしかしたら頭に残っている人もいるのでは?
今回選んだ中では、最後の曲として入れさせてもらいました。
明るい部分は明るく、マイナーな部分は思いっきりマイナーで、表情の変化がつけやすいからです。
出だしは加速するように盛り上がり、明るいメロディーを、クラリネット、金管楽器が対旋律を奏でます。
マイナーな部分では、木管を中心にプッシュしています。そしてバスも意外と目立っています。
リピートして、明るい部分をもう一度演奏して、フィナーレに入っていきます。
フィナーレは、「ドクどく レーサー」の一部分を少し作り変えてみました。
■表現してみたかったこと(超主観的)
前回(Vol.1)では、「イメージがないとただの詰め合わせになる」と書きましたが、これは本当に詰め合わせです(汗)。
ただ、それでも一定のイメージというのは作ることが出来たと思います。
冒頭に書いたように、クラッシュと言えばお気楽でカーニバルな人格を持っています。
そんなクラッシュを表現するには、このような明るくバリエーションに富んだメドレーはピッタリなのではないでしょうか。
勿論主観的ですので人によっては「そんなことないだろ」と思うかもしれませんが、私はこのイメージを持ちながら作成しました。
尚、今回改定するにあたって、パートごとのバランスや、パーカッションの見直しをしています。
また、一部パートが追加された部分もあります。どれにしても、前と比べて楽しくなるように心がけてみました。