Chapter0
互いに・・・
「フフフ・・・今度こそ、金輪際、お前のにやけ面など見なくても済む!やっと厄介払いが出来る!さらばだっ!」
目の前に巨大な緑の光が現れた。プラズマ弾だ。
それは、まるで辺りのエネルギーを全て吸い尽くす光る虫・・・いや、恐竜のようにむくりと頭を上げたように見えた。
そして、次の瞬間自分に向かって飛んできた!
スピンで弾こうとしたけど、間に合わなかった。
一瞬目の前が真っ白になり、そして次には――真っ暗な自分の部屋が見えた。
「う・・・ぅ・・・何だ?今の夢は――まぁ・・・いい・・・か・・・Zzz...」
クラッシュはこのことを深く考えず、安らかな眠りに入った。
「やい、コルテックス!今度こそは本当の本当に覚悟しろ!」
頭の中でクラッシュの声が響く。これは・・・夢なのか・・・?
そして、そのクラッシュが自分に向かって来る――その時だ。
突然だった――クラッシュの姿が、双子の邪悪なオウムに変わり・・・
「やあ、久し振りだな。コルテックス。オレ達があれでくたばったとでも思ったのか?」
「まさか、そんなこと思ってないよね?だってボク達の育ちが良いのは既知のはずだもんね、気チガイ科学者のパパ♪エヘヘ・・・」
その双子は服・・・のようなものから何か取り出した。
そして、何だか分からない『モノ』を発射した。
「俺たちから逃げられると思ったら・・・大間違いだ」
「ビ・・・ビクター・・・」
それは見事、自分に当たった――
そこで目が覚めた。
外からは、オオカミの遠吠えが聞こえていた。
「ん?今日は満月なのか?・・・ふわぁ〜・・・変な時間に夢に起こされるとは・・・」
それにしても、変な夢だった。
コルテックスは、一晩中眠れなかった。
同じ夢の続きを見てしまうのが恐かったのだ。
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最終更新日(09.08.27)
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